静かに町は変わる-4(戸建の変化)

(写真は本文と直接関係はありません。)長い間…それこそ親の代からおつきあいがあったご近所の方のご自宅が、いつのまにか更地になって売りに出されているのを見るのは、さびしいものです。

戸建でも集合住宅でも、まちびらきから半世紀を経て初代住民の方が高齢化していくのは、当然のことです。ただ集合住宅よりは戸建のほうが「トシを取ると自力で維持が難しい」という問題が顕在化しやすく、引っ越していかれるケースが目立つように思われます。夫婦が独居になったら…介護が必要になったら…子供も遠くに住んでいたら…そのような「想定」は決して「おおげさな悲観」ではありません。ただの現実です。施設に入る費用を出すために、自宅を売らなくては…という話も聞きます。家を離れた子世帯からすれば、親が長生きしても家計が回るように「思い切って、軽量化しないと!」と勧めるのも、現実的な判断でしょうね。

集合住宅ならば「住民の入れ替わり」はあまり目立ちませんが、戸建の場合、多くは持ち主が変わると更地にして建て替えられます。昨今は台風などもきつくなっているので、被害に遭って転居に判断が傾くこともあるようです。

1973年、朝日新聞の企画で「住宅すごろく」という言葉が流行り、郊外の庭付き芝付き一戸建は「あがり」とされた時期がありました。ところが今や現実は、戸建のほうが「あがり」の座を保つことが難しくなってきています。

千里は非常に幸いなことに人気が高いので、売れずに空地がどんどん増えていく…ということは、今のところありません。敷地分割も進んでいますが、それでも「売れる」のは、全国規模で見れば相当優秀でしょう。新しい人が入ってくれば、町は続いていきます。

と同時に、ここから「いなくなった方」が、どこかでお元気でおられることを願うばかりです。高度経済成長期は「家は立派にすること」が進化でしたが、今では戸建のメンテを軽くする方法も、強く求められているのではと考えます。

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