ゆめまぼろしの現実の町(ドバイ・パームジュメイラ)

同じ埋立地でもこちらは夢・幻のようにアーティスティックで、でも現実に存在し、人が住んだり訪れたりしています。こちら、UAE(アラブ首長国連邦)はドバイの海に突き出た人工の町…パーム・ジュメイラ。今年(2024年)3月に行ってきました。直径約5キロの楕円形の防波堤で囲んだ中に、まさにパーム(椰子の木)のように櫛型の陸地を造り、個人住宅や集合住宅、リゾートホテル、ショッピングエリアなどが展開されています。新しい町…ニュータウンの究極の姿と言えるのではないでしょうか。人口は2万人を超えているようですが、まだ建設は続いていますし、世界のお金持ちが気に入った時だけ滞在するスーパー・リゾートの性格が強いとあっては「定住人口」という概念も溶けだしてしまいそうです。

私のような「お上りさん観光客」がモノレールに乗ってやってきて、高い所に上って度肝を抜かれる展望施設もあります。下は高級ホテルやリゾート・マンションになっています。最下層にはお上りさん向けの売店もあります。

「あっけにとられる」というのは、こういうことを言うのでしょう。現実の町じゃないみたい。あの外周の端っこに住んだら交通不便だろうなとか、湿気はどうするんだとか、そういった実用性の観点を忘れてしまいます。

世界で今、最もホットなドバイの都市建設を、これからしばらくこのブログでご案内します。

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