「エスカレーター上では歩かない」が定着しない理由?(ドバイ)

ドバイのメトロはすべてが新しいということもあって、ぴかぴかだし、サイン類も洗練されています。「おおっ!」と思ったのはこれ。エスカレーターでは「Walk Left」「Stand Right」。わかりやすい。大阪式だ…(日本では首都圏と大阪・神戸で、定着している立ち位置が左右逆になっていることはよく知られていますね)。

しかし日本のエスカレーターメーカーや鉄道各社は最近「エスカレーターでは歩かないで。左右どちらでも立ち止まって」とアピールしているのですが、なかなかそうなりません。これを見て思ったのは、「海外各国ではどうなっているのだろう?」ということ。もし海外で広く「左は歩け、右は立ち止まれ」と案内しているとしたら、日本で「どちらでも立ち止まれ」を推奨してもローカル・ルールを勧めているような格好になってしまい、定着しにくいよね…ということです。

駅でのエスカレーターが普及する前はこういう問題はなかったわけで、この30年ぐらいの「新しい社会現象」だろうと思うのですが、さて、海外各国ではどうなっているのでしょう?

ちなみにグリーンのライトは「入口」、レッドのライトは「出口」を示していますが、色弱の人のことを考えると、これは日本のように矢印で示したほうがユニバーサルでしょうね。

(2024年3月の訪問記です。)

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