ホグワーツのような学校跡(イギリス・レッチワース田園都市)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)レッチワースの学校は、どうなっているのでしょう?とうに学校として現役ではありませんが、1905-1907年に開設されたというCloistersという施設を外から見学することができました。もう100年以上前の設置ということになります。ハリー・ポッターに出てきそうな貫禄です。

財団でもらったパンフレットによれば、この Cloisters は、貧しい子供たちを対象に、屋外の健康的な環境で養育するopen air schoolを意図して作られたとのことです。完成すると、社会活動家のAnnie Lawrenceによって、教師など指導的立場にある人を対象に、アウトドア・リビング、クラフト、theosophy(神智学)の重要性を伝える施設として使われてきたとのこと。 theosophy(神智学) ?…神からの啓示をもとに生活を律する…といったことでしょうか?なんだかホグワーツな感じがするわけだわ。

wikipediaには「The Cloisters (Letchworth)」で項目が立っていました。公立の普通校ではなく、ある社会思想と強く結びついた研修センターといったほうが近い感じなのかもしれませんね。やっぱり、アーツアンドクラフト運動とつながっていました。ウィリアム・モリスを連想したのは、あながち「はずれ」でもなさそうです。

今は?…結婚式場、パーティー会場、会合、コンサート会場などに貸し出されているそうです!歴史のあるコミュニティ・ホールといったところでしょうかね。異国の、それも歴史のある町の物語を理解するのは骨が折れます。それが「現在」につながっているのは、さすがです。(つづく

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