千里ニュータウンは吹田市と豊中市にまたがっているので、市販の「千里ニュータウンの」地図がありません。(2000年頃までは昭文社の市販の地図がありましたが、廃版になってしまいました。)行政単位でもなく、地図もないと、人は「地域のまとまり」をビジュアルで実感することができず、実感できないものには愛着もわきません。つまりニュータウンがバーチャルなものになっていくということです。
…そこで2002年、「千里ニュータウンまちびらき40年」の機会に、無料で配布する千里ニュータウンのマップが作られました。それから16年!5年ぶりの新版のマップが完成しました!
5年前の「2013年版」から僕も編集をお手伝いしていますが、ここ数年の千里ニュータウンの変貌ぶりは激しく、「更新する」と言っても簡単ではありません。このマップは市販地図以上の情報を入れようといろいろ工夫を詰め込んでいますが(建替の追跡とか、用途の変更とか…)、それがあちこちで5年間にこまごまと変わるのです。数字も新しくなります。写真や町の紹介文も現況と合わないものは差し替えないといけません。今回からは色覚にも配慮した色塗りに変更しています。(これもまた水色に塗った部分が全部池に見えてしまったり、何案も作って比較検討しました。)通り名の呼び方も豊中市側は正式名称が標識になっているのに吹田市側は愛称が多用されていたり、「行政が違う」といろいろ違いがあります。
ともあれ、マニアと両市と大阪府の職員と…その他鳩首状態で何度も校正したマップができました!僕はよそのニュータウンに行くときは町の紹介資料にこれを持って行ってますが、マニアでなくても地元教材に使ったり千里を離れている人へのお土産にしたり…活用してください!新しいマップが出る町は、生きている町です。「千里ニュータウンは生きている」証拠がこの1枚です。(時間が延びているうちに「まちびらきから55年…」が56年になってしまったことはナイショです!)
このマップは南千里駅前の「千里ニュータウン情報館」などで無料でもらえます。(旧版の2013年版も多数あります。)
この投稿は2018年9月18日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。
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