こちらは深夜の千里中央駅…万博40年ということで、載せてみました。八角形の大きな吹き抜け、中央で主役を取るエスカレーター、取り巻く階段と、千里ニュータウンの中央の玄関口らしく、なかなか堂々としています。かなり最近になってやっとエレベーターがつき階段の対称配置が崩れ、サイン類も代わっていますが、建設当時の面影をよく残しています。B2Fがホーム、B1Fが改札・コンコース・飲食店、1Fから4Fまでが専門店街です。
万博開催直前に千里中央地区はオープンし、万博終了までは北大阪急行は千里インターの地下で直角に東へ曲がり、千里阪急ホテルの前にあった千里中央仮駅を通って「万国博中央口」駅まで行っていました。まだ全線開通していなかった中国自動車道の東行車線に線路を敷き、クルマは現在の西行車線で対面通行をしていました。
万博期間中の半年間、千里中央の「本駅」は現在の位置に完成していましたが、使われないで眠っていたのです。千里中央完成と同時に千里中央始発になったニュータウン内のバスは、「千里中央」と、北新田橋の上の「千里中央仮駅」と2回停まっていました。千里阪急側の現在のタクシー乗り場の位置にバスのりばがあり、千里阪急と専門店街の間はピーコック側と同じようにクルマで南北に抜けられるようになっていました。
いつもにぎわっているこの空間ですが、人が写っていないと不思議な感じですね(実はカメラのこちら側にタクシー待ってる人が大勢いるんだけど)。
駅とお店とクルマのターミナルが一体化したこの宮殿は、いかにもニュータウンらしいシステマティックな空間です。

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