藤白台+青山台/2=藤山台?

あれー?「藤台」?これは誤植でしょうか…?
…いえいえ、ここは千里ニュータウンを東に170km、名古屋郊外の高蔵寺ニュータウンに実在する町です。今年の6月に行って見てきました。
高蔵寺は千里に続いて1968年から入居が始まったニュータウンで、大阪の泉北ニュータウンとほぼ同時期の開発です。中京圏という土地の特性もあるのか、開発が10年近く新しいためか、千里よりも徹底したクルマ対応のまちづくりがされていますが、町を歩いてみると寂れた近隣センターがあったり、千里ニュータウンとソックリの町の構造、ソックリの問題が見て取れました。
もともと若いサラリーマンの町だったのが、やはり子供たちが出て行って急速な高齢化が始まり…とは言え、まだ65歳以上高齢化率が16%ぐらいだそうですが…(千里NTは26%)。
遠く離れた行ったことのない場所に、自分の町と名前もプロフィールもソックリな町があるというのはSFみたいな感じですが、それが高度成長期に各地で作られたニュータウンの特徴。もっと交流すれば、いろいろお互いにヒントが見つかるはず…
高蔵寺の人が千里に来たら、やっぱりソックリなところを見つけて驚くんでしょうね。千里の高野台(たかのだい)に対して高蔵寺には高森台(たかもりだい)、高座台(たかくらだい)なんていう町もありました。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (6)

    • てつ
    • 2006年 12月 06日

    いやぁ 違えばいいんですが・・
    同じ大阪のニュータウンで「桃山台」は千里と泉北にあり
    ミナミで飲んだよっぱさんが とんでもないとこに連れて行かれた
    なんてエピソードは無いのかな?(^_^;

    • 奥居武
    • 2006年 12月 07日

    「せん…NT」まで同じですからね。泉北NTと神戸の須磨NTには、同名の「高倉台」が両方にありますね。泉北の「竹城台」は耳で聞くと竹見台と藤白台を合わせたようです。「藤白」という地名は和歌山県海南市にもあるようです。

    • pigmon
    • 2006年 12月 07日

    むかしから同じ名前のまちはいっぱいあります。本町、住吉町、えびす(恵比寿、恵美須、いろんな字があるけど)町、博労町、寿町・・・。読み方がちょっとちがうけれど、「日本橋」は、江戸にも大坂にもありますね。
    だから、○○という町の名のうえに国名をつけて区別したんでしょうね・・・摂津富田とか大和高田とか。
    あっちこっちで、ニュータウンの姉妹台(?)つくりはったらよろし。

    • 奥居武
    • 2006年 12月 10日

    「○○台」という名前は1960年代以降、モダンな名前として全国の郊外で流行したんですよね。当時は「藤白台」と住所を書くだけで「新しい町!」というイメージがしてうれしかったものです。なんてったって「○○町」がアタリマエだった時代に「○○台」だったんですから!いま「全国○○台サミット」なんかやったら面白いかもしれません。…ちなみに…ひょっとして「姉妹台」という地名もあるかと検索してみたら…パチスロの「台」の話が出てきました。あれも「台」だなぁ~。

    • tsugio
    • 2006年 12月 19日

    以前に奥居武から千里ニュータウンの地名の由来を聞いたことがあります。(このブログでしたっけ?BBSで見たのかな?)
    藤白台にも少年野球部があり、そこのウェブサイトに「藤白台」の地名の由来がありました。
    http://homepage3.nifty.com/fujishiro/team.htm
    たいそう立派な名前ですが、古江台は確かもともとの地名から来ていましたよね?ギャップがありすぎるような気もします。(^_^;) 
    またお時間のある時に藤白台周辺の地名の由来を教えていただけないでしょうか?お願いします。(^_^)

    • 奥居武
    • 2006年 12月 19日

    ほっほ~う!このサイトによれば、和歌山県海南市の「藤白」と吹田の「藤白台」はルーツが一緒?ってことになりますね…藤白台にも「藤白(とうじろ)」と読む小字があって、直接的にはそこから取られたと、NTの資料にはだいたい書いてあります。周辺の町巡りも(ネタが苦しくなってきたら?)やってみたいです。なんてったって「アラウンド」ですから…。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る