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東広島ニュータウンは全体のプロジェクト名が賀茂学園都市というぐらいで、まちづくりの根幹に大学誘致が組み込まれています。計画全体が、筑波研究学園都市を大いに参考にしているそうです(1985年の科学万博で有名になった筑波研究学園都市も、ニュータウンの一種です)。
こちらは住宅地区の隣にある近畿大学工学部キャンパス。う~ん、ひろびろ!空気がうまい!
広島市内から東広島に統合移転した広島大学キャンパスも、この「賀茂学園都市」計画の一環ですが、こちらは同じ東広島でも10kmぐらい離れています。少しわかりにくいのですが、「賀茂学園都市」は、住宅地+近畿大学キャンパスで構成される「西高屋地区」(=東広島ニュータウン)と、広島大学キャンパスの「西条地区」と、思いきり飛び地になっています。
一方、わが千里ニュータウンは千里金蘭大学がニュータウン内にあり、隣接地には大阪大学吹田キャンパスがありますが…このどちらとも藤白台がお膝元!なわけですが、積極的に都市計画にキャンパスを組み込んだとは思えません。金蘭はニュータウンの一番端で藤白台の住宅地の中をクネクネ歩いていかなくてはなりませんし、阪大も大きなキャンパスなのに、クルマは迂回せねば行けず、「単に隣にあるだけ」という感じの位置関係です。
このあたりが、経験値がなく、住宅地開発に特化した千里と、「大学は町の核になる」とわかって造った後続のニュータウンとの違いでしょうね。千里の都市計画では大学の位置づけが未消化なのです。いいところはあとからでも後輩のニュータウンから盗みたいものです。(しかし空気がうますぎるキャンパスでは遊べませんね…)
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