こちらは北千里駅の一角にある吹田市立北千里地区公民館。千里ニュータウンの建設が1970年でいちおう完了し、その後中身(ソフト面)の充実が求められて1981年に開館しました。
2階建ての、さして大きな建物でもありません。ところが…ここに出入りするようになって知ったのですが、この公民館、ここをベースに活動しているサークルがなんと100個もあるのです!たしか会合に使える部屋は6つか7つぐらいしかないはずですが…ものすごい回転率!税金の有効活用とはこういうことを言うのでしょう。
ニュータウンが出来て最初の頃、新しい町だし団地族はカギ一つで空間が遮断できるから他人のことにはかまわないドライな人間関係の町だと言われたものですが…どこがドライ?少なくとも自分から求める関係に関しては、すごく活発で、地域社会が弱いなんてとても言えないことがこのサークル数だけでわかります。
町の住民層を反映して元気な高齢者が多いですが、子供向けのイベントをやれば若いお母さんや子供もやってきます。きたる11月3日・4日には文化祭も企画中…。
千里ニュータウンは私空間は簡素だけれど公空間は思いきり豊かに取ってある…ということを前に書きましたが、公民館も公空間だと考えると、公空間の使い方がNT住民は上手いのかもしれません。併設されている図書館も、千里は利用率が非常に高いという話を聞きました。団地は部屋が狭いから本は買うより借りたほうが合理的なのだという事情もありますが…。パチンコ屋も一軒しかないし、クリエイティブな方向に自然とパワーが向かうのでしょうか?
ニュータウンはもうオールドタウンになったなんてマスコミは書きますが…初期の建物の老朽化と高齢化率の高さは事実ですが…こういうことをちゃんと掘り起こしたら、沈滞化するのみなんて記事は書けないはずです。
新しいマンションを買って千里ニュータウンに来た方も、ぜひのぞいてみては?まあイロイロありますよ。
コメント
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コメント (2)
千里ニュータウンは高齢化しても社会の流れに合わせて元気なまま進化するのですね。地域通貨「いっぽ」の話も。地域通貨はいろいろな街にあるように聞きますがどのような進化を遂げていくのでしょうか。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news002912.html
ラジオが出来たときもさすがだなー、と思いました。
全国平均以上の「超高齢化」は確実に進行しつつあり、皆が「ヤバイ!」と思ったことが逆に活力を生んでいる気がします。まさにピンチはチャンス。ラクをして活性化する方法はたぶんありません…。