2007年11月27日・三色彩道東端

5回連続でお届けしてきた三色彩道の定点観測、いよいよ最終回です。紅葉のピークを少し過ぎたころ…ピーク直前の写真と比べると、少し葉が落ちて幹が透けて見えてきていることがわかりますね。
24年9ヵ月前、1983年2月の写真と比べると、これが同じ地点だとはシンジラレナ~イぐらいの変わりぶりです。景観は一日にしてならず。1983年の時点で、すでに藤白台は入居開始後19年たっているわけですが…その頃はその頃で「街路樹も大きくなって」とか言ってたわけですが…歳月にはまだまだ先がある。
この24年間をふりかえると、上山田の人口が爆発的に増え、上山田から藤白台小学校に通う子供がほぼこの道を通るようになったことと、阪大も中之島からの移転が進んで吹田キャンパスの学生数が増えました。樹が大きくなっただけでなく、この道は通る人がうんと増えたのです。かつては本当に「町のはしっこ」のような感じだったのですが…。子供と学生が通る、にぎやかで若い通りになりました。
これから先どうなっていくのか…?タイワンフウはどこまで大きくなれるのか?上山田はすでに児童数がピークを過ぎ、減り始めたと聞きます。逆に藤白台の中は戸建も団地も建替や住民の世代交代が始まりつつあり「超高齢化」と「若い世代の流入」が同時に進むでしょう。この三色彩道はもともとアーバンライフ前の小野原街道まで延長の含みを残して設計されたようで、現時点では延長はやらないことで決着しているようですが、今後小野原西の開発入居が進むと、北千里からの通過交通をどう捌くかがあらためて課題になる可能性は十分あります。
同じ場所に立ち続けるタイワンフウのように、藤白台の変化をしっかり見ていきたいと思います。

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