どうも最近、藤白台以外の話題が増えている「アラウンド・藤白台」ですが…(藤白台に限らないってつもりで「アラウンド」とつけたのですが…)。
こちらはJR紀勢本線の海南駅。また藤白台と全然関係ないじゃないかって思われるかもしれませんが、これが、あるのですぞ。
なんとここ海南市には「藤白」(ふじしろ)と呼ばれる地域があります。で、大阪・千里ニュータウンの藤白台は、地名の由来をたどると、どうもこの海南の藤白と関係があるっていう説があります。
千里ニュータウンの藤白台の名前は、ニュータウン開発前、この場所に「藤白」という小字名があったことから取っています。吹田市大字山田上字藤白。ただしこの呼び方は「ふじしろ」ではなく「とうじろ」でした。この「藤白」は現在の藤白台ほど大きくなく、二丁目から小学校あたりの一角の名前だったようです。
ではその「藤白」(とうじろ)はどこから来たのか?…なんですが、これはいまや世界遺産となっている紀伊・熊野那智大社の信仰と関係がある…という説があり、千里周辺でも「熊野町」という町名が豊中市にありますね。詳しい話はこちらこちらに出ています。
(昔の話だからあくまでも「説」でしかないですが…)この説にしたがえば、千里の藤白と海南の藤白は偶然名前が同じなのではなく、ルーツが繋がっていることになります。
で、海南の藤白ってどんなところか?と検索してみたら…出てくる出てくる、「藤白神社」「藤白峠」「藤白坂」「藤白山」「藤白王子」ってのもあるぞ!
藤白王子は氷川きよしとか斉藤君みたいな「人」ではなく、遠くまで有名な霊場にお参りに行く時の拠点施設…とでも言えばいいのでしょうか?
さすがに奥が深い海南の藤白。この写真を出すってことは、ブログのためにわざわざ取材に行ったのか?…と思われるかもしれませんが、熊野詣で(というか温泉旅行)の帰りに特急の窓から撮っただけでございます。でも一度行ってみたいですね。
遠くの町に同じ名前のルーツがあるっていう町名は、千里ニュータウンの中では藤白台だけだと思います。なんだか会ったことがない親戚が顔が似ているみたいな不思議な気分です。
ところで海南っていう地名は中国にもありますが…(って、もうええっちゅうねん)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る