トピックがあちこちに飛んで恐縮ですが、今回は北海道のきたひろレポートの続き。ただなんとなく「ホームレス中学生」つながりで、ニュータウンの中の公園のレポートです。
… … …
人がいません…大人も子供も…これは北広島に限った現象ではなく、あちこちのニュータウンを訪ね歩くと、よほど「若い」ニュータウンでない限り、ニュータウンの中の近隣公園はおしなべて人がいない。これを「ニュータウンは高齢化しやすいから」と言ってしまうのは簡単なのですが、なんだかそれだけじゃないような気がしてきました。町が高齢化しているのなら高齢者が出てくる公園でないといけないのに…どうも「家の近くの公園=幼児向け」と決めて作っているところに「思い込み」があるんじゃないだろうか?
映画「ホームレス中学生」の中で僕が一番不自然に感じたことは、まきふん公園のシーンがやけに子供や親子連れでにぎわっていたことでした。通行人配置しすぎじゃないかと…。このモデルになった山田西は千里ニュータウンより少しは町が若いから、実際に子供も少しはいるのかもしれませんが…でも考えてみれば、中学生が1ヵ月もホームレス生活できたってこと自体、公園が大賑わいではなかったことの証拠ではないか?という気もするのです。
公園・緑地率が高いことはニュータウンと呼ばれる町の自慢の一つであり、戦後の日本の住宅地は(防災上の観点もあって)せっせと公園を整備してきたわけですが、こうあまりにも「人がいない」公園ばかり見てしまうと、遊具を置いて、砂場と水飲み場を作って…という設計思想が何か食い違っているのでは?と思ったりしてしまいました。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。