どこかで見た風景(北海道・北広島団地)

JR北広島駅から団地(ニュータウン)の中へ架かる歩道橋。夏の日曜日の夕方(…と言えば子供が多い町だったら一番家族のムードが高まるシチュエーション?)、歩いていく数少ない人影はスーパーの袋を提げた初老の男性…
と、なんとも「ニュータウンは今~オールドタウン化する郊外住宅地」的な番組のタイトルバックに使われそうな風景ですが、このゆるやかな起伏、駅から住宅地に入っていくアプローチ…これは千里ニュータウンの南千里駅から竹見台に入っていく歩道橋とよく似ているなあ…と思いました。
ニュータウン育ちのニュータウン住民としては、ニュータウンが番組などに出てくるのは何にせようれしいのですが、こういうトップシーンで「歩いていく老人の背中」が出てくると、もう、あとの展開が見えてしまって「あ~またか…もう、こういう紹介の仕方やめてほしいな~」とゲンナリするのですが…。
ニュータウンがオールドタウン化していることは、住民としてはもう十分わかっているので、その現象を指摘するだけでなく、その先に何があるのか?どうしようとしているのか?を見たいと思うわけです。
でもたしかにこれは「事実」なので…しかもそれは全国的に超高齢化していく日本の将来像のある「示唆」であるという一面があって、マスコミ的には「絵にしやすい」のでしょうね…。
南千里から竹見台に架かる歩道橋は、駅の改札を出たすぐの場所にあり、バックが竹見台の巨大スターハウスであることもあって、カメラマンの目につきやすいようです。(このブログで未収録なのが残念!)
ああ…もう一つ気がつきました。駅が東側にあって、住宅地が西側にあって、夕方に住宅地を背景に撮ると逆光気味になってせつない感じになる…という位置関係が似ているのです。
この写真を撮ったのは8月ですが(私的事情でアップが遅れていますが)、いまごろ北の町では日暮れも早くなって、雪も積もっているのでしょうか…
…っていうこの文章も、思いきり情緒的に誘導していますね!ゴメンナサイ!

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