タウンハウス平面図(筑波研究学園都市)

きのうご紹介した低層集合住宅街…タウンハウスの案内図。水滴がついてるのは雨が降っていたからです。
「集合住宅」と言っても、いわゆる「二戸一」か一戸一棟で、土地の利用効率は戸建とほとんど変わらないことがわかります。…ということは、土地の利用効率を上げるためにこういう形態をとっているのではなく、「まちづくり」の美学としてこういうスタイルにした…ということでしょう。(街区内の細街路は、ぎりぎりクルマが入れるように造ってあります。)
…これがもし公務員住宅(一種の社宅)だとすると、こういう、同じ戸建が並ぶ社宅街って、大阪や東京の都市部でも、マンションが一般化するまではけっこうあったのではないかという気がします。(僕が千里へ越してくる前の尼崎の近所がそんな戸建社宅街でした。)戦後~列島改造論の頃まで、住宅は今以上に不足していましたが、都市部でも土地は安かった。だから余裕のある土地利用がなりたったわけですが、ここつくばでは、都心から離れているために、そういう土地の使い方が比較的遅くまで可能だった…と言えるのでしょうか。

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