すべてはこれから(グレーターつくば)

「つくば」からひと駅、「研究学園」駅前の、まだ何もない分譲地。
土が黒い。さすが関東!千里のこんな土の色とは大違いです。ここはもともとの筑波研究学園都市の域外なのに「研究学園」という駅名でややこしいったらありゃしないのですが、「グレーターつくば」の中心として開発しようとしているようです。つくば一帯はもともと行政区画が6町村にも分かれていて、4町村が22年前に合併してできたのが「つくば市」。さらに2町が合併し、284平方km…って大阪市(222平方km)よりもデカイのですが(吹田市が36平方kmだからなんと7.8倍!)、長い間、旧町村の庁舎をそのまま使っていて、用事がある部課によってあちこちに行かねばならず、市の誕生から23年にもなる来年、ようやく統合庁舎が造られるのです。(「つくば市」とは別に、隣に「つくばみらい市」もあるので、「つくば」っていう地名は本当に広い!)吹田市の7.8倍の広さの地域に人口が約21万人…ということは、人口密度は1/13以下しかなく、いかにひろびろとしているかがわかります。これだけ土地が広ければ、元の筑波研究学園都市の中に市役所を作らなくても、もっと広い土地で新しく都市計画をやろう…となるのも、なんとなくわかりますね。
初期のニュータウン育ちが普通の人と違うところは、こういう光景こういう風景こういう現場を見ると、殺風景だと思わないで、なんだか「なつかしい」と言うか、アドレナリンが出てくるところです。これが僕の原風景かよ~ってのもありますけど。でもなんだか、これが「白いキャンバス」ならぬ「黒いキャンバス」に見えてくるんですよね。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る