昨日出題した「ここはどこ?」はおーぼらさんのコメントが大正解で、南千里でした!(ただし当時の駅名は「新千里山」)
コメントにあるとおり、今は北千里行きのホームが増設されているため、定点(梅田行きのホーム上)から写真を撮ると、北千里行きホームに画面が隠されてしまいます。で、この写真は北千里行きホームに場所を移して擬似定点撮影。丸善石油のガソリンスタンドはコスモ石油に名前を変え、今も同じ位置にあります(平屋が2階建になっていますが、元の写真より接近して撮っているのでよけいに大きくなったように見えます)。左のプレハブの飯場の位置には吹田市の南千里庁舎が建っています。背景の荒野の変わりようには息をのむばかりですが、左手の高台は今も残って、ここだけがなごりをとどめています。しかし植生は松から変わっているように見えますね。
この場所をいま撮りたいと思ったのは、長年建替でもめてしまった千里桃山台第2団地(5階建の部分)が解体工事に入っているからです。山林から造成地へ、そして団地へ、新しいマンションへ。現代の日本の郊外では、景観はそのように何度も移り変わっていきます。退去してから建替がもめ、仮住まいが長くなってしまった方々を複数存じあげているので「やっとですね…」と声をかけたくなりますが…
健ちゃんさんからは「万博会場では?」とコメントをいただきましたが、この桃山台・竹見台あたりは、万博予定地の買収がてこずったら会場に転用できるように平たく造成されたというエピソードがあるので、たしかにそのように造成された…ということが偶然証明されたようなものですね。建物がない状態の写真だから、地形がよくわかります。たった40年あまりでも、土地はさまざまな物語を生んでいきます。
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