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- 遠くの町の仲間たち…六甲アイランド
こちらは真夏に行った神戸の六甲アイランド。1981年のポートピアで神戸市が華々しく世に放った人工島ニュータウン「ポートアイランド」の第2弾です。向こうに立ち並ぶパームツリーは、いかにも海沿いの人工都市!
…って…この草ボーボーの空き地は?実はここには以前、巨大でゴージャスなプール「aoia」があったのです。海がすぐ近くにあるのにプールって、それだけでも贅沢な気分です。ところが震災で壊滅的に潰れてしまい、そのままクローズの運命になって早や15年…。
六甲アイランドはバブルピーク直前の1988年から入居が始まり、時代背景もあって、人工島長男のポートアイランドよりさらに上質な都市計画が指向されましたが、造っている途中で震災に遭い、計画のスローダウン、神戸の港湾需要の落ち込みなど、「上質指向」と「経済停滞」の両面が同居した、ちょっと不思議な感じになっています。
人工島の中心部が住宅地、周辺部は港湾施設。この写真は住宅地を撮っていませんが、住宅部分の中は、幕張ベイタウンや新浦安にも似た、かなり楽しげな感じにはなっています。…という部分と、こういう空き地が隣り合わせ。
震災前は、北千里の市民プールの25倍という高額入場料のレジャープールの向こうにパームツリーの並木と人工海岸が重なり、まさにアーバンリゾートムード満点だったのですが…。
実はこの人工海岸の南にはもうひとつ人工島を造る計画があるのですが、今のところ凍結されているようです。「aoia」の土地も将来は高度利用する計画で、プールは元から仮設のつもりだったはずですが、空き地になってしまうとは…
都市を計画する人間と、震災という思わぬ運命。この空き地はこれからどうなっていくのでしょうか。
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