また中途半端に間があいてしまいました…クリスマスも終わってもう年末です…。つくばの「100本のクリスマスツリー」も終わったはずですが、ついでにこの会場になったショッピングモールをご案内。(ここは2008年夏、建設中に一度外から見ていますがオープンしてから行ったのは初めて)
「イーアスつくば」。北関東最大級のショッピングモール…だそうです。見た感じ千里中央全部よりは小さいですが、大きな建物1つ+αに全部がまとまっていて、店舗数は221!今風のモールはこんなふうに内廊下をメインにまとめられていて、天気に関係なくショッピングが楽しめます。(この配置は屋内型であることを除けば「せんちゅうパル」に似てますね!)物販だけでなくレストランやシネコンやフィットネスやゲームセンターや診療所や銀行や結婚式場も!…千里ニュータウンなど古いニュータウンでいう「タウンセンター」の機能がまとめて入っていると言っていいでしょう。
大きく違うのは、広大な駐車場に囲まれていて(建物の屋上も駐車場です)、徒歩や路線バスなどで来ることを、ほぼまったく前提にしていないこと!この一角は2005年に開業した「つくばエクスプレス」「研究学園」駅の近くにあり(ここがヤヤコシーのですが「研究学園」駅は40年前から計画開発されてきた筑波研究学園都市の外側にあり、ここ数年、鉄道とセットで開発が始まったばかり…「つくばエクスプレスタウン」とも名乗り、「筑波研究学園都市」+「つくばエクスプレスタウン」で「グレーターつくば」を形成しています)、駅やショッピングセンターの配置は更地からできたはずなのに、このモールは駅から数百メートル離れています。完全にクルマ中心の設計。
さらに驚いたことは…221もお店があって、介護関係とか鍼灸院とか、トシをとったらお世話になるようなテナントが1つも入っていないこと!221のうち1つもですよ。診療所や薬局はあるのにです(ちなみに新しいからバリアフリーは非常によくできてます)。千里も含め「オールドタウン」と言われるようなニュータウンでは20個も店がないような近隣センターでも必ずと言っていいぐらいそういう業種が入っているものですが…
きっとこの周辺では住民のニーズがまだ若いのでしょう。このモールはかなり広域からお客さんを集めているようですが、そういう業態はご近所の範囲にあることがポイントですからね。若いニーズだけで巨大な商業施設が成り立っているという現象は、まさにできたての「ニュータウン」的現象です。
つくば一帯の人口はどんどん増えているそうです。いまや茨城県で二番目に人口が多い都市が「つくば市」(一番多いのは水戸ね)。人工の都市としては異例の躍進と言えるでしょう。
ショッピングモールのテナント図を見るだけでも、町の個性はうかがい知ることができます。

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