団地移転の風景-8.A9棟から見た三色彩道

先週末、青中同窓生の忘年会でA9棟に住んでた友達から「ブログ読んでるよ」と言われたので、大サービス!この団地に入れたほとんど最後の日(11/20)に、A9棟の上から撮った景色です。
住棟部分には撮影のためふだん入らないようにしているのですが、もう皆さん出て行ったあとで、ここで撮っておかないと永遠に記録に残せなくなるため、こっそりと伺いました。
ああ!今年は秋が暖かくて、三色彩道の色づきがイマイチというか、イマサンです!残念。この団地との組み合わせで撮れるのは今年が最後なのに…このあと少しは紅葉も進んだのですが、そのころはこの敷地にはもう入れなくなってしまいました。色づきが遅いと、色が浅いうちに落葉してしまい、不発に終わってしまいます。僕が撮った中で一番きれいだったのは2001年でしたね。真っ赤に染まってなお落葉せず…となるためには、気温が冷え込んで雨が降らず…と、いろいろな条件が重なる必要があります。
ともあれ、A9棟は三色彩道の坂のてっぺんの角にあり、景観上もポイントになる位置でした。車道を挟んで北側に1列(これはトウカエデ)、南側に2列(こちらはアメリカフウ)の贅沢な並木、上から見るとこんなふうに見えていたわけです。これが一度見たかったのです。
同窓会で話してわかったのは、このA9棟だけで3人も友達が住んでいたのです。育った町の思い出は、やっぱり濃い…。紅葉が薄くても思い出は濃いのです。
この団地建替で皆が真っ先に要望したのは「三色彩道の並木は伐らないで」ということ(一番南側の1列は、公社の敷地内に入っていたのです…この部分は市に移管されるようですが)。だからこの木も残ります。A9棟の位置には、近所の人も集える広場ができるプランになっています。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る