向き合う2つのコミュニティ(いわきニュータウン)

いわきニュータウンは3度目に来てやっと晴れ。ここは今、未利用地に原発避難者の仮設住宅が大量に造られていて、役場も学校もまるごと避難してきていて、コミュニティーが「重ね書き」されたような状態になっています。仮設住宅の周りには花がいっぱい植えてあるのに、道一本挟んだ分譲住宅のほうはお決まりの植栽しか見えません。写真の左が仮設住宅、右が分譲住宅、走ってくるのは「復興支援バス」です。

どちらにとっても、大変な状況だと思います。とくに原発に関する避難は、いつになったら安全に帰れるのか先が見えません。徐々に避難解除されているようですが、戻る人が少ないとも聞きます。仮設は仮設で制約条件の中で工夫されているようですが、なんといっても仮設ですから数年で早くも傷んできています。築年数ではあまり変わらないと思われる分譲住宅のほうはまだ白くて瀟洒で、仮設のほうは木造の壁が茶色くて対照的な景観を作っています(木造仮設という手段が選ばれていることにも、ちゃんと考えがあるようです)。

しかしいろんな花が咲いているのは仮設のほうなのです。町への切実な思いということについて、考えさせられる光景でした。分譲のほうの植栽は、これからゆっくり育っていくのでしょうか。

この投稿は2015年9月21日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。

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