ムーミンの家?サザエさんの家?(フィンランド・タピオラ)

ゆったり森の中にたたずむようなタピオラは、実は大変集合住宅率が高く、日本のようにできるだけ大勢詰め込むためではなく、建蔽率を集約することで空間をゆったり確保しようという意図が伺えます。

が、そんな中でも戸建が全くないわけではありません。その例が、こちら。「集合住宅が多いニュータウンの中のわずかな戸建」というと、限られた人たちのための豪邸を想像してしまいますが、ムーミンかサザエさんのエンディングテーマに出てきそうな可愛らしいとんがり屋根の家です。(と言っても、たぶん日本の空間に持ってきたらかなり大振りだろうとは思いますが…)

1軒ごとに色が異なり、林の中に散在するようなコテージ風の配置で、数も大変限られています。調べてみると1954年築ですから、ごく初期のパイロット的なバリエーションの一つとして造られたようですが、60年以上を経た今でも欠けることなく保たれているのは、建物に対する考え方が日本とは違うのでしょうか。

この投稿は2016年2月16日にfacebookに投稿した写真にコメントを加えたものです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る