万博伝統のお作法(カザフスタン・アスタナ)

人気パビリオン(主催国のカザフスタン館が一番)でも待って1時間という程度の混み方でしたが、やはり万博は待たないと雰囲気が出ません。行列の場所に日よけがないので入口で配っている会場マップをかざして日よけにしている人が続出していましたが、これは万博伝統のお作法と言えましょう。

カザフスタンは万博会場でなくてもいろんな人種の人がいて、朝青龍とドリプシおばさんと上西小百合さんのメイク薄くなる前みたいな人たちに囲まれています。朝青龍系の老若男女バージョンが一番多いようですが、日本人にそっくりのカザフスタン人も多いです。イスラム系の衣装の人も、コーカサス系も、インド系もいて、「誰が外国人?」ってわからないことこそ、未来的かもしれません。

カザフスタンという国は「急に都会になった田舎」のようなところがあって、町は未来都市みたいだし治安もいいし、長い行列でも皆文句も言わず並んでるんですが、おおむね係員は「てきぱきさばく」という概念がないらしい…。イラチな関西人に戻りそうになってしまいました。

泊まったホテルも床も壁も大理石のようなしつらえに大型フラットテレビがついていましたが、テレビつけたら砂嵐だったし。サイドボードの取っ手ひっぱったらポロって取れたし。一番困ったのはホテルのフロントもタクシー運転手も、「まったく」英語がわからないことでした。不親切なのではなく、親切なんだけど英語がわからない。彼らの第一言語はカザフ語で、近隣諸国との共通語はロシア語なのです(カザフ語とロシア語はお互いに通じないらしいです)。

急な経済成長、ソフトはあとからついてくる…というやつです。そんなちぐはぐ感も「ニュータウン好き」にはたまらないギャップです。

この投稿は2017年7月19日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。

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