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- 『人間里山主義』
ニュータウンつながりでご縁がある多摩ニュータウンの富永一夫さんが、ご自分の活動をふりかえった本を出されました。『人間里山主義』。一介のサラリーマンとしてニュータウンに流れ着いた富永さんが、マンションの自治活動からNPO設立を決意し、脱サラして地元の公園管理に活動範囲を広げ、地域創生の伝道師として全国を飛び回るにいたる20年の軌跡。ニュータウンの枠なんかとっくに飛び越えちゃってるんですが、まあなんというか、すごい人です。僕は年に一度ぐらいお会いするかなというぐらいですが、そのたびにやることが次のフェーズに展開している。
富永さんは多摩ニュータウンを舞台にしたアニメ『平成狸合戦ぽんぽこ』との縁でpompocoを名乗られることがありますが、まるで狸の腹鼓があっちでぽんぽこ、こっちでぽんぽこ聞こえてくるようです。「人」と「やること」の関係を固定的にとらえず、たえず動態的にとらえているところが、「地域活動」が陥りがちな狭さをぶっ壊しているのが新鮮です。
それが「地域経営」ということかもしれないし、セルフプロデュースの秘訣でもあり、「ニュータウン」という計画都市が「固定した理想」とのギャップでもがいていることへの答えになっているかもしれません。まちは変わるし、人も変わるんですよね。それが「生きている」ということです。「NPO」「地域」「公園」「ニュータウン」に関心のある方には、面白いと思います。購入はリンク先から(アマゾンでは買えないようです)。
この投稿は2019年5月17日にfacebookに投稿した文章に加筆したものです。
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