(2019年11月に訪問した時の記録です。)いわば「韓国の夕張」のような太白市で、かつて栄えて今は役目を終えた炭鉱住宅群。
築41年にしても傷みが激しいですが、たしかに「1978年竣工」と刻まれた団地銘板がありました。아파트はアパートで、そのままアパートと読みます。(集合住宅群のことを、韓国では団地からマンションまで「アパート」と総称しているようです。)こちらの日本語による韓国のデジタルマップでは「化江アパート」と表示されています。江原太白警察署の南隣。
そしてこんな記録映像も…。たしかにこの場所、そして映像の中の和光アパートはぴかぴか!外階段にまで人があふれて、歓喜にあふれています。たんに自分の新しい生活が始まる喜びだけではなく、集団で新しい時代を切り開いていく「帰属意識」からくる喜びですね。
自分の新生活と新しい時代がシンクロしていたという点では、日本のニュータウン初期の雰囲気に通じるものがあります。
映像の中では(ハングルはさっぱりわかりませんが)、41年間の人々の歴史が語られています。当時も、今も、記録をきっちりまとめているところが、人々の「思いの濃さ」を物語っていますね。
これほど建物の傷みが激しい理由は、わかりません。当初の建築の品質によるものか、メンテナンスによるものか、あるいはここは積雪するため(冬季五輪が開かれた平昌にも連なるエリアです)自然条件が苛酷なのか?
この一画は3階建の住棟が30棟弱ありますが、うち2棟は「まるごと保存」して、歴史を伝える場にするとのことです。思い切りがいいなあ!ちょっとうらやましい。年季を経た状態で保存するのか、新築時の状態に復元するのかは、わかりません。
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2020年 5月 10日
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