人口増に悩む石垣市

旅先日記を続けます。沖縄本島からさらに400km(オキナワって、すご~く広いのですよ!)、日本最南端の市が石垣市です。
石垣市はほぼ石垣島だけからなっているのですが(周辺離島は竹富町)、ここの人口が急速に増え続けていて、47000人を突破!(40000人を超えたのが、つい1980年ごろ。)八重山全域(石垣市、竹富町、与那国町)で50000人を超え、このまま行くと2030年には64000人にもなってしまうかも…という新聞記事が出ていました。なんと石垣市、この時代に人口減ではなく、人口に悩んでいるのです。東京から2000kmも離れた場所で…!
もともと沖縄県は出生率が高いのですが、それに加えて「社会増」を押し上げているのが、内地からの「移住ブーム」。特に最近は若い人だけでなく、団塊リタイア層の移住が目立つそうです。石垣のスーパーで、どう見ても内地の人らしく、でもカゴの内容が旅行者ではない人をよく見かけるという話を聞きました。
…で問題になってくるのが住宅不足とインフラ整備の遅れ。自然増はともかく、「移住ブーム」という社会増まで織り込んで都市計画はできていないからです。言うまでもなく石垣の自然は素晴らしく、だからこそ移住者の心も惹きつけるわけですが、あれー、ここが住宅になったか!という例があちらこちらに…まるで1970年代の千里周辺を見ているようです。このまま行くとまず「水」が足りなくなるのでは?とか、排水設備がいい加減で敷地の外まで管を引いたらハイソレマデとか、こんな場所に家を建てて台風のときに大丈夫なんだろうか?とか、新住民は自治会の共同作業に参加しないとか(写真は新しい住宅地ですが直接本文とは関係ありません!)、いろいろな話があり、きっと「いつか千里が通った道」を、なんと今、石垣島が通っているような感じがします。
日本中が人口減に悩んでいるときに、土地の魅力があればこそ来る人も大勢いるわけで、「贅沢な悩み」ともいえますが…なにごとも急激すぎるのは良くないですね。
ちなみに出生率が高いのは「地域の助け合いが生きていて、安心して子供を育てられるから」だと言われており、それは美しいことですが、逆に言うと「生まないこと」へのプレッシャーは大変なものがあるという話も聞きました。占いまで持ち出され、こんこんと諭されたりするそうです(沖縄にもいろんな人がいるでしょうけれど…)。パラダイスって、そう簡単にはないんですよね。

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