大阪モノレール開業30周年!
- 2020/6/5
- 千里ニュータウン, 周辺地域
- 交通
- 2 comments
千里の「ヨコの大動脈」といえば、大阪モノレール。この6月1日で、開業30周年となりました!なかなか凝った記念サイトもできていますね。これまでは「大阪高速鉄道」という社名で、「大阪モノレール」は愛称でしたが、30周年を機に社名も「大阪モノレール」に変わりました。
千里は都心と結ぶ放射状の鉄道しかなく、都市圏として発展するためにはヨコを結ぶ鉄道を造らなくては…という議論は、1970年の大阪万博のころからありました。このために万博会場を一周していたモノレールが転用できないかと、終了後もしばらくはモノレールの車両を置いてあったという話もありましたが…結局、実現したのは20年後。万博当時のモノレールとは全く別に造り直しました。千里中央ー南茨木間からの開業でした。
しかし当時は、閑古鳥でしたねー。蛍池付近の買収に手間取って、1997年にやっと大阪空港まで到達しましたが、1994年に国際線が関空に移ったあと。当時の大阪空港は廃港が前提でしたから、「タイミングわる!なにやってんねん?」と思ったものです。
クロスする既存路線の駅もどれも普通しか停まらず、どうしてなのかと考えてみたら…。このモノレールは府が主体のプロジェクトで、府道である大阪中央環状線上の空間を使っていますが、そもそも中央環状線は既存市街地の間をぬって建設されたため、そこにある駅は運命的に優等列車は停まらない…。これでは乗換は不便なわけです。
しかしさらに時は流れて、大阪モノレール、頑張りました!接続もしだいによくなって、駅員は航空会社から接客特訓受けるとか、モノレール特有の「駅シタ空間」を開発するとか、大阪空港も持ち直し、2007年には彩都にも路線が伸びて、着実に乗客を増やしています。ガンバのスタジアムやEXPO CITYもできましたからね。阪急や北急など、大阪都心と千里を結ぶ鉄道は乗客が減っているのですが、モノレールは増えている。やっと「グレーター千里」が実体化してきたのかもしれません。
一時期は「世界最長のモノレール」でもありました(今は中国の重慶に抜かれています)。またドバイのリゾートアイランド「パーム・ジュメイラ」に向かうジュメイラ・モノレールにも技術協力を行っているなど、「未来都市・千里」にふさわしい話題も提供しています。
これからも万博公園へのアリーナ建設とか、門真南から瓜生堂への延伸とか(近鉄ともつながる!)、千里の求心力を高める大動脈として、天空を翔けてもらいたいものです。
(写真は2011年撮影。EXPO CITYがまだできてない頃です。彩都線が本線を大きくまたぐポイントは、ほれぼれするような「浮遊感」がありますね。)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
モノレール30周年の記事拝見しました。良い文なので、「北摂いいね」のページにシェアさせて下さい。
facebookの「北摂って、いいね!」のページでしょうか?リンク元がわかるようにしていただけるのでしたら、どうぞよろしくお願いします。