「千里モニュメント作品目録」(1970)、『あほんだら獅子』をめくると、4作目は北千里駅前の『集(つどい)』でした!素材はステンレス。寄贈は松下電器産業(現・パナソニック)。これも現存していますが、1994年の北センターリニューアルの際に場所が北へ50メートルほど移動しています(こちらが改装前、こちらが改装後)。元は小さな分身がセットでついていましたが(目録写真の左下に写っています)、今はこの分身部分は撤去されています。
夜になるとこんな感じ…。さすが松下電器。このシリーズのモニュメントで、唯一、照明がアートの一部になっている作品です。
作者の植木さんは「私は、集って初めて一つの性格を持つもの、つまり集団の性情とか、昼と夜の性格とかを表現することを計画した」とコメントを寄せています。新しい町に集った人たちはそれぞれが制約の中で生きている個々人でありながら、集団になると新しい、別の美を生み出す…とも書かれています。なるほど…ロマンチックですね。
新しい町を血の通ったものにするために、アーチストたちがそれぞれ考えて、工夫して、それぞれの表現を持ち寄ったことがわかります。(つづく)
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2021年 1月 27日
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