オールドタウンもあるニュータウン(イギリス・スティブネジ)

(2013年8月に訪問した時の記録です。)駅近のセンター地区から北へ500メートルも歩かないうちに、こんな案内が出てきます。ややっ!Old Town…人が歩いているピクトグラムは「徒歩で行ける」ということですから、行ってみないわけにいきません。

まもなく現れたのは、すっかり老朽化したニュータウン…ではなく、「旧集落」という意味のオールド・タウンでした。道は狭く(裏手にクルマが走れるバイパスができています)、町並みの様子も「古い感じ」で揃えてあります。

本当に古いのか、修景してこういう感じにしたのか、たぶん混ざっているのではないでしょうか。何もかもだだっ広い20世紀ニュータウンから歩いてくると(わずか10分程度です…)、ヒューマンサイズでプリティーで、ワープしたような感覚です。旧街道?ぞいに600メートルほど、お店が続いています。Googleマップで見ると、この一角は完全にニュータウンの中に取り込まれています。週末の散歩にいい感じ。千里中央から上新田に入り込んだような感じです。そこで私たちは、勝手にこの一角を「スティブネジの上新田」と名付けました。地域のサイトによれば、800年以上の歴史があるようです。

千里ニュータウンの計画者たちは、先行していたイギリスのニュータウン計画を参照し…時期的に近かったのはハーロウですが、その前に進んでいたこのスティブネジも参考にしたはずです…「予定地内にある旧集落」の扱い方について、ここからヒントを得たのでしょうか?

そう思って見ると、ますます親しみがわくオールド・スティブネジ、パブに入って少し町を味わいたいところでしたが先を急ぐ旅なのでした。次のニュータウンへ!(つづく

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2021年 10月 02日

好評発売中!

幕末から大阪・関西万博まで。日本と博覧会の関わり・ウラオモテが多面的にわかる!貴重な図版多数。1970年当時の万博少年として、私の証言も採録されています。こちらから購入できます。

好評発売中!

ランドスケープの観点から「万博レガシー」を考える特集号。超豪華メンバーにまぜていただき、千里万博の近隣住民として60年にわたり変化を見てきた私の講演録も出ています。こちらから購入できます。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る