修論など書いているものですから、更新がすっかりご無沙汰になってしまいました。年の瀬になると「今年なくなった有名人」の回顧特集が出たりしますが、こちらは今年姿を消した千里ニュータウンの団地住棟。古江台の府営住宅です。(B12棟・11/27撮影)
千里ニュータウンではどこにでもあった階段室型・5階建の住棟ですが、解体工事用に防塵の足場が三方に組まれ、何かの飛散対策でしょうか、全身真白に何かを吹き付けられています。一瞬、新築に戻ったのかと錯覚してしまいます。(元はこんな色!)
「再生策」として公的団地の大規模建替が千里ニュータウンで始まってから、もう15年以上になります。そしてまだ続いています。「一度に造って」→「一度に古くなる」ニュータウン特有のサイクルを緩和するためには、建替もずらしながら少しずつ進めたほうがいいのですが、最後まで残る住棟に住んでいた人たちは「昭和団地」のまま相当粘らなくてはなりません。
この棟が向き合っていたメタセコイアの並木は、これからも同じ坂道を見続けます。しかしその新しい相棒は、ずいぶん背が高くなるようです。
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