本でつながる地域の場(トライぶらり)

千里中央も北千里も、再開発はどうなっちゃうんだろう?…と気がもめる最近の千里ニュータウンですが、先がわからない大規模プロジェクトの足元で、ささやかながら面白い試みが始まっていたのでした。その名は「トライぶらり」。今、全国に静かに広がっている「みんとしょ」(みんなのとしょかん)=民間による私設図書室の仕組みを千里版にアレンジして、URが今は使っていない事務所を小改装して期間限定でトライ中!トライしているライブラリで、ぶらりと入れるから…と、なかなかの名前です。場所は、千里中央に隣接した新千里北町一丁目。バス停でいうと「東町二丁目」で降りた角の北西側です。

中に入ると、幅35cm、高さ35cm、奥行25cmの本棚がずらり。1ヵ月2,000円を払って「本棚オーナー」になると、自分の好きな本が並べられ、店番に入ることができます(例:2枚目の左奥の人。店番がいるときだけ開室になります。開室日程はインスタで公開されます)。「本棚のある集会所」といったほうがよく、小さなイベントや集会をやることもできます。本棚オーナーにならなくても、利用者登録をすれば本を借りることができます。

本棚はそれぞれのオーナーの趣味や人柄が出ますから、これが公共図書館とは違うごちゃごちゃの面白さです。期間限定の社会実験ですが、とりあえず7月末までとアナウンスされていた期間は8月末まで延長になりました。

9月からは、新千里南町近隣センターの南町会館棟2階で、民間有志が同じ「みんとしょ」の仕組みを使って「ヒトハコラボ」というスペースを始めようと準備中です。

千里の人は本が好きだからなー。1978年、南千里に千里で初めての図書館ができた時も、貸出冊数が驚異的な記録を作ったこともありました。

本をきっかけに人が集まる。千里らしい取り組みのような気がします。開室日程をチェックして、のぞいてみてはいかがでしょうか?

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