世間は緊急事態宣言が出ていますが、このブログではそれ以前に撮った風景も含め、淡々とレポートを続けます。

こちらは青山台。青山公園から近隣センターにかかる「やなぎ橋」の上から北側を見たアングルです。北摂の山なみに、府営住宅に、広い道路と街路樹。

これまでの千里ニュータウンではどこの住区でも見られた(津雲台と西町には府営住宅はありません)、いわば「平凡な景色」なんですが、ふとシャッターを押してしまったのは、これがもう、今では貴重な光景になってきているからです。府営住宅の建替も進み、初期の住宅がまとまって残っている区画はかなり少なくなってきました。

青山台の府営住宅は、府の緊縮財政により「今は建替しない」ことに決められたため(永遠に「もつ」建物はないわけですが…)、外壁もきれいにリペイントされ、(この写真ではわかりませんが)耐震補強やエレベーターの増設まで行われた棟が出てきました。

「建替をする」と決められた団地は積極的なリペイントなどされなくなるため、ますます年期が目立つようになりますが、ここは外壁がきれいになったので、よけいに「昔の千里ニュータウンのような」なつかしさを感じました。

この型の団地、千里ニュータウンにはいったい何棟あったのでしょう?高度経済成長期の団地は「規格性」が高く、もう、同じものがズラリとあることこそ団地らしくニュータウンらしいとさえ思われてきましたが、うっかりしているといつのまにか珍しい存在になっていきます。

そして平凡だと思っていた生活の風景がぱっと消えてしまった時、初めてその貴重さに人々は気がつくのです。

(ここにお住まいの方が「建替せんようになった!」と嘆いていらっしゃいましたが)ここではもう少しこの風景が平和に続くことを願う気持ちも、どうしてもわいてきます。街路樹が緑になったら、また来よう。

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