「まちづくり」もアテンション・エコノミー?(ドバイ)

こちら「ブルジュ・ハリファ」の展望台から…。どうしてこんな建物を造るのか?実用性なんか、どうでもいいんです。造りたいから。目立ちたいから。人目を惹きたいから。見たいというより、見せたいための展望台。

アテンション・エコノミーと言って、情報も過多になると、注意を惹くことが経済的な優位をもたらすという(SNSでの「いいね!」合戦のような)現象が世の中を動かし始める…という理論があるそうですが、(開発競争としての)「まちづくり」も同じことが起きているのかもしれません。人目を惹くことで、人が集まって、発展する。だから建物も平凡じゃダメなんでしょう。

見下ろすと、こんな空中プールも…。たいして泳げない大きさだし、底が抜けそうでなんだかコワイですが…。

その右下に目を移すと、インターチェンジも必死にアピールしています。タービン型の変型。千里中央の千里インターチェンジに似ているな。こちらは道路と道路の間も草ボーボーじゃありません。

もう、町じゅうが「見て見て」の精神でいっぱい!「いいね!」してしてのWEBコンテンツととても似ています。「極端な町」というのは、若くない身にはちょっとゲップが出そうですが、「ようやるわ」という気持ちで指の間から見てみたいという好奇心はそそられますね。高い所そんなに好きじゃないのですが…。

(2024年3月の訪問記です。)

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  1. 2024年 8月 21日

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