(2018年7月に訪問した時の記録です。)シンガポール観光の2大モチーフ、マリーナ・ベイ・サンズ(左)とマーライオン(右)。湾を挟んで向き合っています。
3つのビルが上の「スカイパーク」でつながっているマリーナ・ベイ・サンズも開業して早くも約10年になりますが、シンガポールではマカデミアナッツもこの形をしているというほど観光ガジェットになっているマーライオンはというと…?こちらも歴史は浅く、1972年の竣工だそうです(セルシーと同い年…)。マーライオンはここだけでなくシンガポール内で数ヵ所にありますが、一番有名なのは、ここでしょう。
マーライオンの由来はというと…?伝承はあるようですが、それが「平面キャラクター」にまとめられたのは、1964年。像になったのが、1972年。実に新しいです。(なんだか、アマビエにも見えますね…)
つまりシンガポールという人工国家は、「統合の象徴」を人為的に創り出さねばならず、あの手この手やっていることが「景観の創出」につながっているということですね。これがただの四角いビルでは全然シンボルにならないし、マーライオンなんか「なぜこれを税金をかけて造るのか?」とか言い始めたら、ツッコミドコロ満載です。それはたんに観光名所を創り出すというよりは、国民をまとめる目印がほしいという意図があったのではないでしょうか(そういう意図が、必ずしも上手くいくとは限りません…)。
そう考えれば、コミュニティは機能性だけで出来ているのではないことが大変よくわかります。ニュータウンも、ただ機能的な住宅地としてだけ考えてしまうと、すごくつまらないものになってしまうのではないでしょうか?
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。