sentosaの黄昏
- 2020/8/30
- others
- 旅行記
- 4 comments
(2018年7月に訪問した時の記録です。)6月22日付から続けてきたシンガポール・レポートも今回で最後です。旅の終わりは、シンガポールの近郊リゾート、セントーサ島に行ってみました。ここは2018年6月(僕の訪問の1月前)にトランプと金正恩による米朝首脳会談が行われたことで話題になりました。
米朝首脳会談をやったぐらいですから、ひっそりとしたハイソな感じを想像していたのですが…少なくとも手前のほうは…ぜーんぜん。
庶民も行ける宝塚…のような感じでした。島になってますが橋が架かっていてタクシーでも徒歩でも渡れます。これは、江の島だな!モノレールやロープウェイも…。島の手前までは地下鉄もあります。「マリーナ・ベイ・サンズ」とは別のIRもあり、立地から言えばこちらのほうが隔離感はより強いですが、東西5キロの狭い島の中にいろいろと詰め込んでいる感じです。USJじゃなかった、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)もあります。
島の入口のあたりはもう家族サービスのワールドで、シンガポール海峡が眺められる芝生には、多くの人が夕涼みを楽しんでいました。
国土が小さく、移民でどんどん人口を増やそうとしていて、人工的環境にならざるを得ないシンガポールですが、「くつろぎ」を求める気持ちは、どこも同じです。どの国でも「社会の歪み」というものはあると思いますが、この人たちの様子からは、「悪くはない」ゆとりのようなものが伝わってきますね。
コロナ禍が通り過ぎたら、シンガポールはまた行ってみたいものだと思いました。資源がなく、国際経済の中で生きていかざるを得ない「覚悟の決め方」など、いろいろと学ぶところは多いと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
シンガポールのレポート。かなりのボリュームで非常に興味を持って読ませて頂きました。後れ馳せながらコメントをさせて頂きます。
私がシンガポールに駐在を始めた1987年にMRTが5駅間で運行開始、バスは同じ路線で料金が異なる冷房有り無し車両が運行、高速道路は国土の南部を東西に走る2路線のみ。主な居住地区は中央、東部、北部でかなり多くのエリアが熱帯雨林。自動車とコンドミニアムの家賃を除けば物価が安くて生活しやすく、人口は現在の60%弱の280万人。マリーナベイのマーライオンは船に乗らない限り見えるのは背中だけ。そんなシンガポールは大きく変わりました。大きな改革の1つは住宅環境であり、その核はHDB政策にあるのは間違いないと思います。但し、その改革成功の基礎には幾つかの特殊要素が在ったと思います。地震が発生しない、年中気候に変化が無い自然環境。土地の個人所有はほぼ認められない、個人積立方式の年金制度をHDB購入とリンクさせる政策。実態は国家ではなく都市である小さな国土と人口規模。考えられない程に与党が強い準独裁体制等々。
奥居さんのレポートに詳細が記載されていますが、シンガポールのニュータウンには日本と比較して非常に素晴らしい部分が幾つもあるのは事実です。日本では中々条件的に難しい部分も在りますが、優れた部分を学び実行出来る事は取り入れていくべきですし、今回のレポートはその為の大いなる参考資料だと思いました。最後のレポートにある「覚悟の決め方」は凄く納得出来た言葉でした。覚悟の先延ばし文化の日本も少しは覚悟をしましょうと私は思いますが。
最後になりますが、私の10年弱の駐在期間の多くは民間コンドミニアムに居住していましたが、最初の1年間は前任者からの引き継ぎでHUDC(もう1つの公共住宅)に居住していました。
つぶさにお読みいただき、ありがとうございます。実際にお住まいになった方からの感想は、大変参考になります。人口減少に向き合うことが大前提となる日本と、積極的な移民策で人口増を図ろうとしているシンガポールでは「社会の方向」が真逆のようにも思えますが、人工的に集住環境を組み替えていくという必然性においては「学ぶ」ことがたくさんあると思います。シンガポールの「外から人を持ってくる」政策は強い魅力がなくては成り立たず、どこかで限界点に達するのではないか?とハラハラしますが、そういう懸念も含めて要注目ですね。コロナも大きなブレーキになっているのでは?と想像しますが、ダメージがグローバルであるならやはり、相対的な優位性は維持し続けるのではないかとも思えます。
確かに魅力の維持はシンガポールの命綱ですね。それに関する私の疑問はハード的な魅力は非常に向上しましたが、ソフト的な魅力を作り出し向上して行けるのでしょうか?非常に興味のあるところです。
10/15のイベントへの申込を致しました。楽しみにしております。
ありがとうございます。多数の場合は抽選となりますが、お越しになれますように願っております。