テーマ展示のパビリオンが残っていて中も見られるドバイのEXPO2020会場跡ですが、そちらはレポートしている他の方の記事もあると思うので、ニュータウンオタクとしては駅の反対側の「EXPO PARK」に行ってみます。
とはいっても公園ではなく、EXPO従業員の滞在宿舎…千里にも昔あった「万博外人村」のような施設です。東京五輪の晴海フラッグのようなというとわかりやすいでしょうか。半年使われた後、一般マンションに転用されているようですが、外から見る限りでは、宿舎というより「いいマンション」に見えます。それをPARKと称しているのです。パークマンションって、日本にもありますね。
ラマダン下の白昼という事情からなのか、誰もいません。児童遊園らしき空間にタープが(たぶん常設で)張ってあるのが暑い国らしいです。日よけがないとオモテなんかで遊べないです。ベビーシッターのような人と子どもが一組いるだけでした。横にキッチンカーが出ていてあまりの暑さに「何かないか?」と聞いてみましたが「故障でーす」とのことでした。ほんとに故障なのかな?
駅前というか、こちらは駅裏になるんですが、これは人工芝じゃない芝生広場。見えている高架がメトロのホーム。終着駅の駅前で住宅もあるのに、お店がどこにも見当たりません。高架下の構造物のどこかや、マンションの1階(いわゆるゲタバキ)に隠れているのかもしれません。ラマダンだと「やっていても、外からは見えないようにしている」場合もあるようです。宗教上の禁忌というタテマエと、生活上の利便性を使い分ける文化があるようです。ドバイはさばけた国際都市で、宗教上のタブー以前にそんなに肌を出して日焼けは大丈夫なのか?という無防備外国人ツーリストも普通に見ましたが、地域によってはもっと厳格にラマダンをやっている所もあるようなので、アラブ圏を一緒に見ることはできません。
それにしてもこちらは「ハレ」の要素がない空間でした。ハデハデのドバイ、「見せたがり」の空間だけではね。万博が2年前に終わって、跡地の本格再利用が進むまでの「まどろみ」のような時期なのかもしれません。千里なんか万博後数年間は、もっと荒涼としていましたからね。仮面ライダーのロケに使われていたぐらいでしたから。それに比べればよく整備されています。ショッカーが似合わないもの。
(2024年3月の訪問記です。)
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