(2024年3月の訪問記です。)
ドバイはほか6つの首長国と「アラブ首長国連邦」(UAE)を形成していますが、UAEの首都は、実はドバイではなくお隣のアブダビ。経済の中心と政治の中心が分離している例です。ドバイからアブダビへは、100Kmちょっと。大阪から米原、東京から熱海へ行くような距離で、高速バスが頻発していて十分日帰りできますよ…交通カードも使えますよ…と詳しい人に勧められ、エイヤ!と行ってきました。
みどころは…?というと、「政治の中心」というものは、それほど観光的にできているものではありません。その中で、奈良へ行けば東大寺に行く、東京に行けば雷門に行くように、初見の観光客がまず行くのが「グランド・モスク」。UAE建国の父によって造られたイスラムの大寺院です。
外国では僕もインバウンド客です。ローカルな人の通うモスクはちょっとハードル高いですが(ラマダン中だったし…)、「観光客が行きますよ」と言われれば、かえって気軽に参加できます。(そうやってインバウンド客は集中するんだな…)イスラムのモスクって、どうなっているんだろう?
それはそれは壮麗な空間でした。敷地は1km×500mほどもあります。日比谷公園3つ分ぐらい。広大な駐車場があり、建物はごく一角ですが、それでもデカい!意外だったのはこの大寺院、東大寺のようなものを想像してどんなに古いのかと思ったら、2007年築。千中のタワーマンションと変わりません。白さきわだつ新しさです。世界三大宗教の中でもイスラム教は一番新しく7世紀の発祥ですが(それでも東大寺よりは古いけれど…)これだけの大モスクを建てられるというのは、イスラム陣営の勢いを見る思いでした。イスラム人口は世界的に増加していて、22世紀には世界最大の宗教になると予測されているようです。豊かな国だから立派なモスクが造れるだけでなく、それを支える人口があるから造れたという側面もありそうです。
拝観料は、無料です。(ただし入口で手荷物検査があり氏名登録が必要です。服装コードもあります。)
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