「炭鉱の町」の面影遠く(福岡・姪浜)

福岡市は(東京を含め)日本で6番目の大都市で、しかも人口増加を続けています。そのわりに「大規模ニュータウン(300ha以上)」とされる地域が周囲にないのは意外ですが、早くから都市化が進み、平野部が狭く、一括して大規模に開発できる「空き地」を欠いたためではないでしょうか。その代わり、中規模の住宅開発地は多数あります。宗像市の日の里団地も218haですから「中規模」に入ります。(佐賀県寄りの小郡・筑紫野ニュータウンは700haありますが、民間開発のためこういったリストアップには入らないことが多いようです)

その中で、都心と郊外の結節点になっている代表的な町が西区の「姪浜」(めいのはま)です。市営地下鉄空港線(1号線で一番のメインライン)の空港の反対の終点。そのままJR筑肥線に直通しています。昔は筑肥線がディーゼルカーで博多駅まで行っていて、西鉄の市内電車の終点でもあったのですが、1979年に市内電車を廃止にし、筑肥線の博多~姪浜間もやめてしまって、その代わりに地下鉄直通ににするという大改造が1983年に完成。ホーム2線がある立派な高架駅になり、駅前広場にはマンションが立ち並び、タクシーがけっこう客待ちしたりしています。「都心と郊外の結節点」というと、大阪では江坂とか中百舌鳥、東京だと二子玉川みたいなポジションでしょうか(もちろん規模は違います)。こういう町はニュータウンの匂いがするのです…。

ところが海側に歩いて行くと、狭い曲がった路地があったり、お寺があったり、旧町名の表示があったりして実は歴史が古いことがわかります。あとで聞いてびっくりしたのは、ここ姪浜には炭鉱があったとのこと。

今では人気の住宅地で、空港も都心(天神)も一本で行けるし、もっと西の郊外に移転した九州大学の学生には、(ここでJRと市営地下鉄が切り替わるため)大学に通うにも天神へ遊びに出るにも「初乗り1回」ですむので、「勉強も遊びも!」という需要にこたえられる唯一のポイントの座を盤石にしているということでした。ものすごい様変わりです。

さて、ニュータウンの匂いがするほうに歩いて行きます…

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