遠くの町の仲間たち…洋光台(横浜)

高度成長期のニュータウンに多い「○○台」の中で、こちらはヨコハマの香りが濃厚にただよってくる名前の洋光台
JR京浜東北線から直通の根岸線が磯子から洋光台まで伸びたのは、1970年のことでした。当時の住宅公団(今のUR)と国鉄が組んで、住宅開発をやって鉄道を伸ばす…という、まるで私鉄のようなまちづくりをやったのだそうです。
洋光台は横浜市磯子区。おとなりの港南区にある港南台とあわせて631ha…ということは千里ニュータウンの半分ぐらいです。
そういう経緯で洋光台では鉄道の駅が町の真ん中にあるわけですが、こういう真っ当な都市計画を見ると、ほっとしますね~。各駅停車だけど東京都心まで一本で出られるし、築40年たってもちゃんと若い人がいる活気を感じました(高齢化率は23.6%とそれなりに進んでいますが千里よりはまだ若い)。URの団地もたくさんあるし、戸建もあります。
掘割になっている駅前には、住民グループが手入れした花のプランターが並べられていました。
洋光台っていう名前がいい。この駅は1973年に根岸線が大船まで全通するまでの3年間終点だったので、京浜東北・根岸線は「洋光台」の行先表示をつけて走っていました。そのころ僕はまだニュータウン歩きはやっていませんでしたが、遠い横浜にも「○○台」っていう町があるんだなと時刻表を眺めていました。

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