世界でひとつだけの庭
- 2007/6/7
- 藤白台
- まちあるき, 団地, 自然
- 2 comments
B棟府営住宅で見かけた百花繚乱の寄せ植えの花壇。よく見ると鉢花をぎっしり置いてあるので「植えている」のではないですが…。
古い団地の共用緑地帯に、このような「自然発生的にできた花壇」は、A棟公社住宅やB棟府営住宅では、千里ニュータウンのどこでも見られます。その棟に住んでいる方が持ち寄ったり植えたりしたものですから、2つとして同じ花壇はありません。
A棟にお住まいの方に伺ってみると、「本来みんなのスペースだから、収穫が誰かのものになってしまう野菜や果物だけは植えないようにしよう…」という不文律はあるのだそうで、やはり手入れがしやすい1階・2階の方が面倒を見ていることが多いそうです。以前は子育てに夢中だったし、どんどん増えるクルマの置き場所が大問題でなかなか「花をする」気分の余裕もなかったけれど、子供が大きくなって独立し、駐車場が増設されてクルマ問題に一応カタがついたころから、花を植える人が多くなったのだそうです。
いろいろな花が肩を寄せ合って咲いているようすは、40数年かけてつくった団地の人間関係そのもののように思われます。
A棟もB棟も、建替に入ると、こういう庭も荒々しく片付けられてしまうのかもしれません。でも…こういうものこそ、最初は「他人同士」だったニュータウンの住民が長い年月かけて育ててきたものの象徴で、なんとかする方法はないんだろうか…?と思ってしまいます。
新しいマンションの、ガーデニング業者がやってしまった洒落たガーデンよりも、このほうがほんとうの「心の庭」だと思いました。建替が人間関係の絆を断ち切らないように…仲良く暮らさないとネ!
コメント
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コメント (2)
今、お花が何処も綺麗ですよね。
確かに街を歩いていて、玄関先を綺麗に飾っている花を見ていると、住んでいる方の気持ちが分かるみたいです。
花は咲いているからキレイなのではなく、咲かせてる人がいるからキレイなのだと、園芸に興味のわきだした私は最近ことにそうおもいます。