モッタイナーイ!
- 2007/1/28
- 千里ニュータウン
- まちづくり, イベント
- 14 comments
きのう土曜日は、大阪大学が主催する「大学のあるまちづくりシンポジウム」ってのが千里中央であって行ってきました。
千里ニュータウンのすぐ隣には大阪大学の吹田キャンパスがあるわけですが、ここでは数年前から、建築・都市計画・まちづくりをやっている人たちを中心に、大学院生と社会人が一緒に学ぶ「リノベーションまちづくりデザイナー養成講座」っていうコースを始めています。その卒業発表。+千葉海浜ニュータウンと多摩ニュータウンからもゲストスピーカーが来られました。
ニュータウンヲタクにはたまらない催しですね!(そんなヲタクのジャンルがあるのか…?)
千里ニュータウンを仮想の練習台にして、若い学生たちが発表するイロイロ斬新なプラン、アイデアのかずかず…。ああそれなのにそれなのに…
阪大に一番近い目の前の「門前町」=藤白台の人たちは、阪大の人たちがこんな発表をしていることを、ほっとんど知らないのです!これを「モッタイナーイ!」と言わずして何と言おう?
超高齢化していると言っていい藤白台の中を、若い集団である阪大や金蘭の学生さんはただ足早に通り過ぎていくだけなのです。まるで「僕ら迷惑はかけませんから…」とでも言うように…。これを「モッタイナーイ!」と言わずして何と言おう?
金蘭が藤白台にできたのは、ほぼまちびらきと同時。阪大の吹田キャンパスが最初にオープンしたのは1968年。40年も昔から藤白台の中と隣には2つの大学(短大)があったのに、住民と学生の交流は、ほとんど積極的ではなかったと言わざるを得ません。
ちゃんと交流すれば、今や高齢化した藤白台は、学生たちから活力や新しい発想を貰えるし、学生たちは「机上の空論」ではなくリアリティにもとづいた実地の勉強ができるはず。なのになんだかそうなってないのです。
阪大も「国立大学法人化」という時代の変化もあって、数年前からはこんなコースを始め、住民に向けて発表の機会も作っているわけですが…藤白台ではちっとも知られてない。これを「モッタイナーイ!」と言わずして何と言おう?
…きょうは少し熱くなってしまいました。でもホントにモッタイナイ。
住民のほうも、大学との「つきあいかた」を学び直さないといけないんでしょうね。「学生は夜まで騒ぐ」とか「ゴミを捨てられる」とか…まあ一部にはそういう事実もあるでしょうけれど…うちも通学路には面していて時々ゴミ拾ってますが…プラスの面も見ないと、ホントにモッタイナーイ!
コメント
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コメント (14)
大学 と言えば やっぱ 下宿 とかって思うんですが 千里ニュータウンの団地に そういった方を受けいれられる部屋がなかったんでしょうね?
単身者用住宅はあるのかもしれないけど 学生が住めるような設定がないのでしょうか?収入制限とかで住めなかったのかな?
関大なんかなら 学生通りがあり 下宿がたくさんあり 今でも正門から 阪急関大前駅までは賑わってるし 待兼山も 石橋あたりは 学生の町 ってな感じなのに モッタイナイ~ ですね(-_-;)
てつさん、スルドイですね。さすがNT育ち。そうなんですよ。NTは昔も今も、独身世帯がとても住みにくい町なのです。学生も入ってこないし…さらにヤバイのは、NT育ちの子供が大きくなって親と同居もナー…と思ったとき、いったん外に出るしかないのです。高齢化と人口減少のかなりの部分は、このメカニズムによって引き起こされたんじゃないか?と僕はニラんでいます。しかも!日本ではもうすぐ、単身世帯が一番多い家族形態になるんですよね。晩婚・非婚化と、独居老人化の2つから、日本はどんどんそうなっていってます。つまり町を活性化しようと思うんだったら、単身世帯が暮らしにくい状態を放っておいたらイケナイのです。団地建替は大きなチャンスのはずですが…。
これは「初夢はくぶつかん」ならぬ「初夢千里ニュータウン なに言うてもいいやん討論ブログコメント大会」をせなあきませんなぁ~
俄然 萌えてしまいそう(^_^; まず 大学があるんだから 学生の街 学生街を校門前から 駅の間につくる事 大学祭を学生だけで楽しむのではなく 廻りの住民も学祭の間は 自由に楽しめる空間にする事 最近の学生は 喫茶店に長居しないのかな?長居出来るサテンをつくる事 えと えと あと また ゆっくり考えときます(^^ゞ
F台に移り住んだヒトは、あの時勢柄、自分の生活を打ち立て、守るのに必死だったはず。それはよかったのですが、いま気がつくと、孤立して、まわりに誰もいなくなった。もともとの独立自尊の精神をまもりつつ、生活と信条を最大に生かし、若い人にこびることなく、これからのbestな道を考える、いいかえれば、どう自分を捨てて、生かすか。それしか方法はないとおもいます、大変シンドイですが。
モリヤさん、深いですね。事実だと思います。大学との関係で言うと、金蘭は規模が大きくなかったし、阪大は住宅街より遅れてやってきた…やはり当初は規模も工学部だけだったので、これほど大きな存在になることは、住民にとっては「想定外」だった一面があると思います。NTの高齢化も「想定外」。…でも今は想定外が現実になっているわけですからね。頭を切り替えないといけないんだと思います。日本最初の栄光の計画都市にも番狂わせはあったと。それも人間的でいいんじゃないかと思います。
阪大、金蘭大、大阪外大がちかくにある小野原東は、ワンルームマンションがたくさんあります。コンビニも多いです。
NTに入りきらないものが、周辺地区にはみ出しているのがよくわかります。
大学のある町に高齢者住宅を建てて、大学で勉強したい高齢者たちを授業に受け入れる。それで、彼らの移住に成功しているアメリカの例があると、本で読んだことがあります。
たしか↓の人の著作でした。
http://www.muratainc.com/
おかきたさん、面白いですね。高齢者を呼ぶんですか?(千里は高齢者なら呼ばんでもいっぱいおるんやけど…)でも年齢がどうであれ、大学と地域が活発に交流してるのはイイコトですよね!書名がわかりましたら教えていただけるとうれしいです。
シンポジウムの事務係をやっていたものです。ご参加&ご報告、ありがとうございます。シンポジウムでは触れられなかったのですが、この授業には藤白台在住のお二人をはじめたくさんの地域の方に協力いただいていて、感謝の嵐です。
学生からは「もっと実践的なものを!」「もっと地域にかかわりたい」という意見も出ています。でも「じゃ、何かやってみようよ」と実際に誘ってみると、就職活動やゼミで忙しく、なかなか前に進まない、というのが現状だったりもします。千葉とか多摩みたいに、何かうまい仕組みが必要なんでしょうね。
いつもながら、爽やかな切り口の記事を読ませていただきました。
もったいない・・・とは、ありがたいお言葉ですが、地域も大学を監視しかしてこなかったし、大学も企業はむいても地域はむいてこなかったのだから、まだまだ時間がかかるでしょう。
やっと、入り口に立った・・・ところかな??
一気にこの1ヶ月分を読ませて(見させて)いただきました。
写真の切り取り方がすごい!!
わあぉ 不良中年さんだぁ(^^ゞ
毎日 ブログ拝見してます ファンです(^^ゞ 武奈ヶ岳 比良 坊村 大好きです♪
まだまだ 入り口ですか?(^_^; せっかく立派な大学がある 協働 学生と 大学の力に期待したいですね(^_-)
そう 奥居武さんの 写真 画像のファンは 多いのです(^_^)v
このブログ始まって以来のコメントの多さ!感謝!…ってことは、このテーマにはけっこうポテンシャルはあるってことかも?40年の歴史を1日では変えられませんが、皆が関心を持ってたら何かは変わっていくような気がします。
レスが遅くなりました。↓です。
>書名がわかりましたら・・・・・
シニアビジネス-「多様性市場」で成功する10の鉄則 (ダイヤモンド社) 村田裕之:著
おかきたさん、ありがとうございました。さっそくチェックしてみます。Inside of a valleyさん、大人はつい「学生は時間があるだろう」と思ってしまうのですが、きょうび世の中がこういう状況で、学生もなかなか余裕がないらしい…ですね。クラブ活動の加入率も下がっているとか?しかし学生が地域と関わることは非常に実践的なことのはずですから、なんとか「参加したくなる」仕組みとか雰囲気が必要なんだと思います。住民も「学生を使う」という発想ではいけないんでしょう。