千里山から南千里に抜ける途中、千里山竹園から千里ニュータウンに下りてくる急な坂道。
1970年に新御堂筋ができる前は、この細い峠道が、大阪市内から千里ニュータウンに入る重要メインラインでした。ニュータウンに引っ越して来る人たちも、三輪トラックやミゼットに荷物を積んで、不安いっぱい期待もいっぱい、この峠を越えて「新天地」へ入ってきたのです。千里山からクネクネここまで来ると、今までのフツーの住宅街が途切れ、突然目の下に巨大な団地群とまっさらな白い町がバーン!と広がる…ドラマチックに景色が豹変するポイントでもありました。この坂を下りて少し行ったあたりに、「千里ニュータウン」の標注が誇らしげに住民を出迎えていました。
いま、この地点では写真の右下に新御堂筋へ抜ける新しい道を造っている最中。佐井寺方面から東西に抜けてくる新道もこの付近に出てくるはずで、初期ニュータウン住民の思い出がつまったこのあたりも、あと数年ですっかり印象を変えてしまうでしょう。
でも、この峠から真っ白な新しい町を見下ろしたときの感動は…心にとっておきたいものです。
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