ソ連館を望む(推定・1970秋~)

ソ連館と藤白台が一枚に納まった写真を、青山台中学校1975年の卒業アルバムから見つけました。
この写真、よく見るとソ連館の上1/3がパネルが貼られていないようで、完成前の1969年か、終了後の解体開始後(秋~年末ぐらい?)か、2つの可能性が考えられます。断定は難しいのですが、1969年の秋にはパネルが上まで貼られていたことは確認されており、すると夏以前ということになりますから、現・三色彩道や千里けやき通りの街路樹がハゲチョロケであることから、季節的に後者ではないかと推定されます(この項改稿しました)。このアルバムは1975年卒のものですが、扉見返しは何年も同じ航空写真を流用したのではないでしょうか。
この写真のように、ソ連館は藤白台からは白い面のほうが見えていました。空に突き刺さるような大きさはダントツ。てっぺんのハンマーと鎌のマークは、あの頃の藤白台のコドモは誰でも描けたんじゃないでしょうか?毎日見ていれば…。しかも会場に行ってみると逆の面は真っ赤だったのでまたビックリ!
藤白台の向こうには広い万博駐車場が見えますが、この写真に写っている左2/3ぐらいの部分は、今は阪大キャンパスに繰り入れられ、薬学部や歯学部、本部などが建っています。もともとは先に阪大が用地手当をしていたところに万博が決定し、一時的にキャンパス予定地を万博駐車場に回していた…という事情らしいです。現在の阪大西門から医学部病院に向かう道路の南側が万博駐車場でした。
季節をさしひいても全体に樹が小さく、ゾウのすべり台藤白公園のすべり台がすごくよく見えていたこともわかります。(写真クリック→拡大表示)
■吹田市立博物館での特別展「07EXPO70-わたしと万博」は10月20日(土)から!
このブログをご覧になった吹田市立博物館の小山修三館長が、当時の藤白台の子供のコメントが地元らしくて大変面白いので、博物館の勝手ブログに編集して転載できないか…と申し出がありました。特に「博物館はイヤ!」といったご意見がなければ抜粋して転載させていただきます。掲載後にこのブログ上でご報告します。

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