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- ニュータウンの記念碑(成田ニュータウン)
ニュータウンは人工的に作られた都市であるゆえに、さまざまな形の「開発記念碑」が置かれることが特徴です。こんなのや(千里)、こんなのや(高蔵寺)、こんなのや(札幌あいの里)…トラディショナルな石碑タイプから現代アートタイプまで個性豊かですが、こちら、成田ニュータウンのは碑文タイプというのでしょうか…?素材はエッチング風でモダンですが、ニュータウンに捧げる文章が刻まれています。
緑と水と太陽のまち
成田ニュータウン
草萌える北総の大地は
永遠の心のふるさと
緑なす公津原にのこる古墳は
人びとの生きた証
水藻にゆれる印旛沼は
憩いのアオシス
ナウマン象を追った3万年の昔から
人びとの命は清冽な水
宇宙の女神は愛の陽光を
おしみなくニュータウンの大地に注ぐ
緑と水と太陽の
シンフォニーがいま始まる
(昭和62年7月吉日 明治大学教授文学博士 大塚初重 作)
…なかなか高らかで気宇壮大でありますが、新しい町を大きな歴史の文脈に位置づけようという気合が感じられる「詩」ですね。
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