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千里ニュータウンと同時期の「団地」では、あまりに同じタイプのヨウカン型の住棟をずらりと並べたため、画一的だとか、幼稚園の帰りに自分の棟がどこだかわからなくなったとか、奥さんが帰宅したら間違えて上がりこんだ男の人がコタツで寝てたとか(実話らしい…)さまざまな物語を生みましたが、えーいそれならこれでどうだ!
…とばかりに、色も…形も…質感も…2つとして同じ建物はないというぐらい工夫をしたのが幕張ベイタウン。でも無秩序じゃなくて、全体としては多彩なリズム感を生んでいるように僕には思えるのですが、どうでしょう。彩度を合わせるなど、全体としてハチャメチャにならないように、ちゃんとコントロールされています。
千里では「同じタイプの建物を並べる」ことが長年良い町並みとされてきたため、団地建替に際しても、幕張のような「冒険」は思いもよらないと言うか、無難なベージュ系でまとめてしまうことが多いようです(多彩にしてハチャメチャにならないというのはセンスが必要ですが…)。
実は千里ニュータウンでも、初期の府営住宅B棟などは単調さをすくうために一棟ずつ全部違う色に塗られていたのですが(幕張ほどじゃなくて、もっとビミョーなパステル調のバリエーションでした)、これも(たぶん)増築の時に統一されてしまい、誰も当初の実験を覚えていないようです。
こういう「冒険」を、千里でももう一度できないものでしょうか。そういうことが若い人たちを呼び込むんだと思うのですが。
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