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- 南千里じゃないです上海です。(浦江鎮)
団地だ!ニュータウンだ…この写真だけを説明なしで見せたら、これ、どこの国だかわからない人のほうが多いんじゃないでしょうか…?
中層と高層を混ぜた明るい色の集合住宅、電柱がない広い道路と緑地帯、モダンな街灯、低床式の清潔なバス…日本のどこかのニュータウンだって言っても、そう思っちゃう人は多いでしょう…よく見たら交通が日本とは左右逆なのですが…。
外国人から見て、伝統的な中国イメージと全然違う…いわゆる「外国みたい」というやつですが、千里ニュータウンも大阪万博のころは「外国みたい」とか「アメリカみたい」とかよく言われたなあ…。(あのころ、「外国」といえば単純に「アメリカ」のイメージが強かった)
つまり「ニュータウン的である」ということは、(少なくとも見た目では)国境を超えるのです。だから画一的でつまらないという人もいるけれど、僕は現代文明のひとつの典型を見るような気がして、そこが面白いなと思うんですよね。
入れ物がそうであるならば、入れ物は中身をある程度規定しますから、中で暮らしてる人の生活のストーリーにも、共通点はあるはずです。入れ物を規格化することで、中の生活のあり方を揃え、効率を上げて経済発展や国家発展に邁進する…それって、資本主義的なのか?社会主義的なのか?見てるとだんだんわからなくなってきます。
20世紀初め、イギリスから始まった「田園都市」というコンセプトががヨーロッパに広がって「ニュータウン」に発展し、アメリカに渡り、千里から日本中に広がって、いまアジアの各都市で展開されている…これは100年を超えるスケールの「現代」の物語なのです。
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