どこかで見た環状道路(シンガポール・トアパヨ)

(2018年7月に訪問した時の記録です。)地下鉄の駅で見た町のマップをご紹介しておきましょう。「ニュータウン!」って感じがしますよね。大きな幹線道路に区切られて、環状の「住区内幹線道路」が町の骨格になっています。スケールは、この地図に出ている範囲で南北が1.5km、東西が2kmぐらいです。千里でいうと「住区3つ分」ぐらい…「千里北地区」と同じぐらいだと思いますが、高層の集合住宅ばかりですから、人口はもっと多いでしょうね。

地下鉄のトアパヨ駅を核にしたタウン・センターは左下…時計の6時から7時の方角の環状道路の内側にあります。地下鉄は南北に貫いていて、もうひとつ、サブの駅が環状道路の12時のあたりにあります。都心は南、下の方向です。

ニュータウンを歩く面白さは、町のレイアウトのセオリーがある程度共通しているので、外国の初めての町に行っても、自分の町との比較で、どこに何があるか見当がついてしまうということです。最近は有難いgoogle map先生がついていてくれるので、(バッテリーと電波が切れなければ)めちゃくちゃに歩き出しても迷子にならず駅に戻ってこられますが…、効率的に回ろうとするとね。

そいてなにより「TOA PAYOH TOWN」とハッキリ、エリアを区切って「この範囲がトアパヨですよ!」と表示した描き方に、「ニュータウンらしさ」を強く感じたのでした。

地下鉄(MRT)のホームの駅名標。上に英語、下に漢字。シンガポールでの漢字表記は、1976年以降、中国大陸と同じ「簡体字」が採用されているとのことです。赤地に白抜きは「駅ナンバー」。「NS」は、南北線です。シンガポールでは、マレー語、中国語、タミル語+英語の4言語を「公用語」とし、公共シーンでは英語をベースに他の民族語を組み合わせて使う「多言語政策」を採っているので、駅ナンバーは大きく表示されています。この駅では、天井までのホームドアも完備(たぶん後付けだと思いますが…)。

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