阪大(医学部)病院の新しい展開

すでにWEBでも発表されていることですが、1993年に堂島から千里に移転して28年になる阪大(医学部)病院の再開発計画が見えてきました。こちらにあるとおり、現在の外来棟の北側の「患者向け駐車場」の敷地を使って新しい「統合診療棟」を建て、現在の建物は段階的に現地建替していく計画のようです。統合診療棟のオープンは4年後の予定です。先日、連合自治会にも説明がありました。

ホッとしました。この計画が発表になるということは、阪大病院がどこかよそへ行ってしまわない…という決意表明になるからです。大学病院には大きなミッションがあり、地元だけのためにあるのではないですが、国循のように少しでも遠くへ行ってしまうと…やはり千里の発展を願う立場からは、穏やかではありません。頼れる大病院が近くにあることは、それだけで地元は大きなメリットを得ています。(優先診療まで言ったりするのは、言い過ぎでしょう…。)

4年後ということは、堂島からの移転から32年後。建築の一般的な耐久性から考えれば早過ぎるような気がしますが、医療の世界はめざましく進歩しています。前にも書きましたが病院はテレビ局と似たところがあって、1.機材が進歩する。2.1日1秒でも機能を止められない。…という制約から、現地建替が困難になることが多い。病院の建物は、建築と医療機器が一体化したようなものでもあり、敷地に余裕がないと、敷地内でやりくりするよりは別の場所に移転してしまったほうが簡単だという選択になることも、少なくありません。

しかし幸いにも、阪大の吹田キャンパスには、まだ土地がありました。患者向け駐車場はその奥に立体化して移転し、関係者用駐車場とやりくりして台数を確保するということです。

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