スターハウスまもなく見納め

ほらほらどこにも行けないぞ~と、しっかり本降りのGW突入(僕はもう関係ないんですが)、いずれにしても気がめいります!そんなことろにご提供いただいた佐竹台のスターな光景ちょっとパノラマ(「こちら」をクリックすると、大きく見られます)。丘の上に見えているのは元電電公社、今はNTT西日本の社宅で、これこそまさにスターハウスです!スターハウスが3棟も見えます!☆★☆

千里ニュータウンのスターハウスと言えば、竹見台のUR巨大スターハウスが有名ですが、本来のスターハウスはこのように、1フロアの住戸が3戸しかなく、1戸の窓が3面についているのが「本来の趣旨」です。冷房もなかった時代、3面に通風と採光が開けているのは大変な贅沢で、そういう意味ではUR中層棟の「ボックス型住棟」(ポイントハウス)のほうがスターの趣旨に近いです。公社A棟や府営B棟にも、変形はしていますがこのような趣旨の階段1列の住棟がありました。通風採光がいい代わり、壁が少ないので家具が置けないそうですが…。このような住棟は敷地内に多くの住戸を詰め込めないため、1970年代後半になると造られなくなってしまいました。1960年代を中心にした時期にだけ造られた「時代の貴重な証人」です。

この社宅群、敷地の南半分は2008年にNTT系列のマンションになり、北半分だけが残っていましたが、いよいよ北側も退去されたとのこと…ということは、まもなく見納めでしょう。

その手前をカーブしながら降りてくる坂道は、日活青春映画『青春のお通り』で、吉永小百合さんや浜田光夫さん、松原智恵子さんなどがセリフを言いながら昇ったり降りたりしたロケ地です。地形に特徴があるので、映画を見ればすぐにわかります。

地形に沿ったカーブした坂道に、スターハウス、広い空、緑の公園、阪急バス…千里ニュータウンらしい風景が、箱庭のようにベランダに収まっています。

(追記:ダブル・レインボウ付きバージョンを送っていただきました!画像をクリックしてお楽しみください!)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2021年 5月 02日

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る