阪急千里線の線路は、山田から北に向けて出発し、中環を越えて3つ子のガスタンクの脇を抜けると、古江公園の脇あたりからまっすぐ北千里に向かって築堤の上を登っていきます。
この築堤の中腹、北千里駅に着く直前に2ヵ所だけ、唐突に松の木が生えている個所があります。
建設中の写真からもわかりますが、この築堤は造成前の地形を生かしたものではなく、本来は谷底の場所に、全く人工的に造られたものです(開通当初は地盤が十分に固まっていず、大雨で崩れたこともありました)。鉄道保安上、「築堤上・線路脇の樹木」というのは根が張ると地盤に影響するおそれもあり、葉が線路に落ちればスリップの原因になりますし、倒木の危険性など考えれば「ないほうがいいもの」でしょう。わざわざ植えたと思えないです。
ということは、この松は「ひとりばえ」でしょう。では、種はどこから?…と周囲を見渡せば…道路を挟んだ向こう側、藤白公園に松の林が見られます。阪急の築堤で松が生えているのは、この公園に向き合ったあたりしかありません。
推測でしかありませんが、「自然のいたずら」というのはなかなかしぶといのかもしれません。
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2022年 6月 24日トラックバック:新しい並木道 | アラウンド・藤白台
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