阪急千里線の線路は、山田から北に向けて出発し、中環を越えて3つ子のガスタンクの脇を抜けると、古江公園の脇あたりからまっすぐ北千里に向かって築堤の上を登っていきます。

この築堤の中腹、北千里駅に着く直前に2ヵ所だけ、唐突に松の木が生えている個所があります。

建設中の写真からもわかりますが、この築堤は造成前の地形を生かしたものではなく、本来は谷底の場所に、全く人工的に造られたものです(開通当初は地盤が十分に固まっていず、大雨で崩れたこともありました)。鉄道保安上、「築堤上・線路脇の樹木」というのは根が張ると地盤に影響するおそれもあり、葉が線路に落ちればスリップの原因になりますし、倒木の危険性など考えれば「ないほうがいいもの」でしょう。わざわざ植えたと思えないです。

ということは、この松は「ひとりばえ」でしょう。では、種はどこから?…と周囲を見渡せば…道路を挟んだ向こう側、藤白公園に松の林が見られます。阪急の築堤で松が生えているのは、この公園に向き合ったあたりしかありません。

推測でしかありませんが、「自然のいたずら」というのはなかなかしぶといのかもしれません。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

好評発売中!

CITY LIFE刊のムックガイド。「歴史文化」「まちづくり」の取材が丁寧で大充実。「北千里を歩く象」の記事で協力しました。こちらから購入できます。

好評発売中!

樹林舎刊の写真集『吹田市の昭和』の千里ニュータウン部分を中心に、コラム執筆や写真のアレンジ、事実関係の確認などを担当しました。限定1,500部。書店でお申し込みください。

好評配布中!〔無料〕

千里ニュータウンの最新状況がわかる「千里ニュータウンマップ2018」の制作をお手伝いしました。このマップは南千里駅前の「吹田市立千里ニュータウン情報館」で配布しています。2013年版も在庫があります。

好評発売中!

吹田市立博物館とパルテノン多摩の2018年共同企画「ニュータウン誕生」の展示・図録制作をお手伝いしました。図録購入(吹田版)はこちら。多摩版はこちら。(内容は同じです)

アーカイブ

ページ上部へ戻る